症状と対策
マンションの経年劣化による様々な症状と、それらに対して弊社が施す対策をご紹介いたします。
コンクリートのひび割れ(0.3mm以下)
症状

コンクリートは乾燥すると必ずひび割れを起こします。このひびから水分や空気が入ると、中の鉄筋が酸化します。そして症状が進むと鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートの爆裂に繋がります。
対策:症状に合ったフィラーを塗る

微弾性フィラーまたは樹脂セメントフィラーを塗布します。ひび割れたコンクリートを元に戻すことは不可能なので、該当箇所をしっかりと塞ぎます。
コンクリートのひび割れ(0.3mm以上)
症状

コンクリートは乾燥すると必ずひび割れを起こします。このひびから水分や空気が入ると、中の鉄筋が酸化します。そして症状が進むと鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートの爆裂に繋がります。
対策ステップ1:Uカット

ひび割れに沿って、少し大きめの溝を作ります。これによって次のステップでシーリングを充填しやすくします。
対策ステップ2:シーリング充填

ヒビ割れ部分からコンクリート内への湿気・水分の侵入を防ぐために、シーリングを充填します。
対策ステップ3:樹脂モルタル埋め

シーリングを充填して水分の侵入を防止したひび割れ部分の仕上げに、樹脂モルタルで埋めて綺麗に仕上げをします。
タイルのひび割れ
症状

タイルに覆われたコンクリートが割れ、それに追随してタイルが割れます。磁器タイル自体の乾燥収縮によって割れることもあります。
対策ステップ1:目地カット

良いタイルに影響が出ないように目地をカットします。
対策ステップ2:タイルを斫る

割れたタイルのみを手で斫(はつ)ります。
対策ステップ3:新しいタイルを貼る

新しいタイルを貼付していきます。その際、中のコンクリートにひび割れがあれば、その補修をしてからタイルを貼ります。
対策ステップ4:目地込み

タイルを貼り終わったら、水などが侵入しないように目地材を詰めていきます。
完了

目地材を詰め終わったら表面を拭きとって完了となります。
コンクリートの爆裂
症状

目地からの浸水など、何らかの理由で内部の鉄筋に水分が影響した結果、その鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを押し出します。
対策ステップ1:防錆プライマー塗布

表面の落ちかけているコンクリートを斫(はつ)りとって防錆(
ぼうせい)プライマーを塗る
ぼうせい)プライマーを塗る
対策ステップ2:樹脂モルタル充填

斫(はつ)りとったコンクリートを元通りに復旧して完成
タイル浮き
症状

新築時の施工不良などが原因で、コンクリートからタイルが浮いている状態です。
対策ステップ1:穴あけ

目地部分に、エポキシ樹脂を注入するための穴を開けます。
対策ステップ2:孔内清掃

エポキシ樹脂を注入するために開けた穴の内部を清掃します。
対策ステップ3:エポキシ樹脂注入

開けた穴から、タイルとコンクリートの密着のためにエポキシ樹脂を注入します。
対策ステップ4:ステンレスピン挿入

注入した樹脂とタイルを固定するためのステンレスピンを挿入します。
対策ステップ5:穴埋め

開けた穴を樹脂モルタルで埋めていきます。すべての穴を埋めて綺麗に仕上げたら完了です。
完了

綺麗に清掃して完了です。
鉄部サビ
症状

雨などの水により塗装面が錆びた状態です。
対策ステップ1:ケレン

電動工具でケレンし、錆を落とします。鉄部では一般的に3種ケレンといって錆びている部分だけを外連します。
対策ステップ2:錆止め塗装

防錆用の塗料を塗装します。
対策ステップ3:上塗り

防錆用の塗装の上から、仕上げの上塗り塗装をします。上塗りは二回塗装します。
完了

綺麗に仕上がって乾燥したら完了です
塗膜剥離
症状

新築時の施工不良やヒビ割れからの浸水によって発生します。
対策ステップ1:ケレン

塗膜が剥離した部分を削り取ります。
対策ステップ2:樹脂モルタル補修

ケレンした部分を樹脂モルタルで埋めていきます。
完了

ケレンした部分をすべて樹脂モルタルで補修したら完了です。仕上げに目印を綺麗に清掃します。